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しまったーっ!

2007年02月23日 22:08

ロマブレのテイル発送され始めたり、
WOSのテイル発送ももうすぐだったりで、
そっちが気になってしまってルーのキャラシが白いっ!(がびんっ)
基本的なことは決まっていますが、自由設定とかは微妙…。
ロマブレのテイルが到着するまでに、書き込んでおきたいですね。
とか言いながら、ちょっと無謀なことをしてみようかと。

続けてこのブログを読まれている方はお分かりと思いますが、
最終的に【パラディン】で落ち着いたリオことリオリートは、
最初は【ノーブル】の設定でした。
【ノーブル】としてキャラ設定を練っていたときに、プラテを書いたと言うのも、もしかしたら記事にしたやもしれません(うろ覚え/マテ)

そんなわけで。
【ノーブル】時代のリオのプラテを載せてみようと思います。
封印された設定(笑)

読みたくない方はそのまま軽やかにステップを踏みながらお帰りください。
暇つぶしに見てやるかーって方は、「続きを読む」をどーぞv
長いかもですよ?


     『静かな夜 灯る炎』
        ウィンド・オブ・スターシア 外伝
          ~PC リオリート プラテ~
                       緋勇 真沙希 著


 今宵もまた狂乱の宴が始まる―――。


 着飾った貴婦人たちの囁きあう声を邪魔することなく、それでいて耳に心地いい音色を運ぶ、抜群のボリュームで交響曲が流れる大ホール。
 集った人々は他愛ない会話を楽しみながら、宴を待っていた。
 期待の光を目に宿して。

 その中にあって会話に混ざろうとしない少年が一人。何かに誘われるようにフラリとバルコニーへと出て行く。
 大勢の者がいるにも係わらず、背に声をかけられることはない。その存在に気付いていない者が大半だからだ。
 それほど見事に彼は目立っていなかった。

 宴の始まりまであと十数分。
 会話の端々にもそれを意味する言葉が混ざり始めた、そんな時間。バルコニーに出ている者など一人もいない。
 それでいい。それを見越しての移動だったから、喜ぶことも安心することもない。
 少年は小さく微笑む。
 石造りの頑丈な手すりに肘をついて、瞬く星を眺める。
 星蟲が放つとも、星霊石が放つとも言われているその光。蟲は嫌だと、心の中で誰かが呟く。
 ――エレガントじゃない…。
 生まれた世界が特殊な証。浮かんだ言葉を否定する気持ちは、ない。
 そんな自分にため息をつこうとしたとき、背後でバルコニーへと続く窓が開く音がした。
 同時に、圧倒的とも言える存在感と威圧感が周囲を包む。
 それだけで誰が現れたのかわかる。
 振り向けば兄の姿がそこにあった。
 ――見つかったか。
 表情には出さないが苦い思いが広がる。小さな舌打ち、それが聞こえているのかいないのか、兄は薄い笑みを浮かべて近づいてきた。
「寒くないですか、リオリート」
 通りの良いテノールの声。心地いいハズのそれに呼びかけられた瞬間、ゾクリと得体の知れない何かが背中を撫でる。
 人の良さそうな兄の、本心を知ってしまっているからだろうか。
 少年、リオリートは兄から視線を逸らす。「別に」と、短い言葉で質問に答えながら。
 衣擦れの音と共に兄の動く気配。
 距離が縮まることで、更に増幅する威圧感。普通の者ならバルコニーを飛び降りてでも逃げようとするだろう。
 しかしリオリートが感じるのは恐怖ではなかった。
 不安でも、焦りでも、ない。
 では何か。
 その答えが出る前に、新たな声が割って入った。

「二人とも、こんな所にいたの?」
 瞬時に背後の威圧感が消える。
 ホッとはしない。兄の態度の変化は、別の緊張感を少年にもたらす。
「すぐに宴が始まるわ。早くいらっしゃいな」
 カツンというヒールの音。兄がそちらを向く気配。
 少年は背を向けたまま目を伏せた。
「わざわざ呼びに来てくださったんですか、姉上」
「ええ。お父様主催のパーティーに、息子が顔を出さないなんて、いけないことよ?」
「…そうですね」
 言葉少なに答える兄。
 リオリートは心の中で「よく言うよ」と呟く。
 最近の宴の趣向は、明らかに姉の意を汲んだものだ。エレガントと派手を履き違えた、どこかズレた代物。
 それにどうして他の貴族たちが集うのか、不思議としか言えない。招待客も姉が厳選しているからだろうか…。
 そんなことを思う少年の背後で、姉と兄の会話は続く。
「今日も貴方のチェスマンと私のチェスマン、どちらが生き残るか勝負よ?」
「姉上は意地悪ですね。僕のチェスマンが姉上のチェスマンに勝てるわけは無いのに…。全敗中なのですよ?」
「あーら。続けているうちに逆転勝利ということもあるわ。…でも、貴方も見る目がないものね」
「父上や姉上に比べれば、まだ未熟ということですよ」
「そう? でも、貴方は跡取りなのだから、それではいけないわね」
 微かな気配。兄が肩を竦めたのだろうか。

 ――よく言うよ…。

 二度目の呟きは、兄に対してのものだ。
 兄は父から家督を譲られるまで、姉の機嫌を損ねないようにしているだけだ。
 父と姉が親子を超えた関係にあると、自分と兄だけは知っている。姉の機嫌を損ねる=父の機嫌を損ねる。だから兄はおとなしい振りをしているのだ。
 反抗しない、それでいて優秀な存在であることを示すために――。

 そのどれもが、『貴族』と呼ばれる特権階級に位置する者として、相応しくないのでは? そう思うことも事実。

「リオ」
 自身の名を呼ぶ姉の声。振り返らないわけにはいかない。
 ゆっくり振り向けば、いつの間に近づいたのか姉の顔がすぐ後ろにあった。
 前かがみになった姿は、視線を合わせるためか、豊満なバストの谷間を見せ付けるためか…。
「あなたも早く自分のチェスマンを持ちなさいな。楽しくないでしょ、玩具がないと」
「…玩具…」
「ええ」
 呟いた末弟の言葉に姉は、血のように赤い唇を笑みの形にした。
「私の命令に従い、私のために命をかけ、私のために死ぬ。私のためだけに動く玩具よ」
 赤い瞳に恍惚とした光を浮かべ、姉は更に言葉を紡ぐ。
「お兄様のチェスマンより強いチェスマンを集められれば、お父様はあなたに家督を譲るかもしれないわよ?」
 勝手な意見。
 視界の隅で兄は肩を竦めていた。
 もちろんその目は笑っていない。
 リオリートはそんな兄を見つめる。
 姉の言葉に心は動かされないけれど、そしてそれはたぶん、エレガントな行為ではないけれど。

――そうなったら面白い。

 心のどこかで誰かが呟く。
 兄は弟の視線を真っ向から受けていた。
 そこに感情らしい感情の揺らめきはなく、それでいて表情はいつもの薄い笑みを浮かべたまま。

 静かな夜。
 室内から漏れ聞こえる交響曲だけがバルコニーに響く。
 それが緩やかに変調したとき、カツンと姉のヒールが鳴った。

「宴が始まるわ。行きましょう、二人とも」

 踵を返し窓へと姉が向かう間も、兄弟は互いの視線を外さない。
 窓が開き、曲が一層大きく響いたと同時に兄は動く。最後まで弟に視線を向けたまま、ゆっくりと背を向けた。
 リオリートは手すりから体を離す。
 室内へと移動していく兄の背を見つめたまま、自身も歩き出した。
 主催者の子供三人が姿を現したことで、客の興奮は一気に上昇する。
 それに合わせるように、曲も戦を予兆させるような激しいものへと変わる。
 姉弟がそろって父の横に並ぶと、扉が開かれ、女性のチェスマンが二人、並んで入場して来た。

 宴が始まる。

 鮮血を舞い散らせ、悲鳴と歓声をBGMにしながら、夜は更けていくのだろう。
 その中で誰が気付いただろうか。
 小さく静かな炎が、どこかに灯ったことを。
 おそらくは誰も気付かなかったに違いない。
 そう。当人たちでさえも――。

                           《END》


後書き:
主人公のハズのリオが目立ってません。
台詞は殆ど姉と兄のもの。
せめて兄が近くにいないと、リオの出番ナッシングな予感(爆)
でも書いてるときは楽しかったのですよ~。
ちなみにイメージボイスは…。
姉:勝生真沙子さん。
兄:石田彰さん。
リオ:真剣に探偵するときのコナン(高山みなみさん)
ファンの方、怒らないでください。イメージなんですぅっ!
ちなみに今のリオにも姉と兄がいますが、このプラテとは感じ違うと思います。この時は【ノーブル】で【デーモン(予定)】でしたしね。
以上。ってことで終わる。
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